レビュー:Newton Motion ドライバーシャフト

レビュー:Newton Motion ドライバーシャフト

飛距離と方向性の物理学をシンプルに

CallawayのParadym Triple Diamond と AI Smoke Triple Diamond のドライバーに、Newton Motionシャフトを装着し、試打を行いました。Newton Golf Shaft は、あの Sacks Parente パターを手がけた開発チームによって生まれたもので、物理学の理論に基づき、飛距離と方向性の向上をより簡単に実現するために設計されています。

本記事は、Newton Motionシャフトのレビューです。

 

ゴルフシャフトの物理学

Newton といえば運動の法則。彼がいなければ、今ある「なぜ動くのか」「どう動くのか」といった数々の発見もなかったかもしれません。そんな “運動” にまつわる偉大な科学者の名が由来のゴルフブランドは、とても理にかなっていると言えるでしょう。ゴルフの本質は「ボールをティーからカップまで動かす」こと。そこに必要な動きの科学は非常に複雑で、実際に多くのゴルフメーカーには “ロケットサイエンティスト” が在籍しているほどです。過去10年、ドライバーの飛距離と方向性を高める鍵は「カーボンシャフト」でした。素材、フレックス、重量、キックポイントなど、様々な要素を調整することで進化してきました。そして Newton Golf Shaft は、それらをさらに一歩進化させ、飛距離と方向性の両立を簡単にしてくれる新たなアプローチを実現しました。



独自性

Newton Motion ドライバーシャフトが「少ない力で、まっすぐ遠くへ」打てる秘密は、以下の4つのテクノロジーにあります。


  • Elongated Bend Profiles(延長されたベンドプロファイル)

  • Symmetry 360 Design(360度の対称設計)

  • 独自のKinetic Storage Construction(運動エネルギー蓄積構造)

  • フレックス別に最適化されたVariable Torque Profiles(可変トルク設計)


これは「なぜこのシャフトがユニークなのか」を物理学的に説明したものです。Newton の科学者たちは、シャフトの微細な構造を調整し、ゴルファーが “より簡単に” 飛距離と方向性を調整できるように開発したのです。シャフト全体がしなり、より多くのエネルギーを安定的に蓄積・放出できるように設計されており、それぞれのゴルファーにとって最適なフィーリングを提供します。外観も非常に特徴的で、見る角度や光の当たり方によって緑・紫・青と変化する「レインボークローム仕上げ」が施されています。複雑でありながら洗練されており、どんなドライバーヘッドにもマッチします。



打感・フィーリング

Newton Motion は60g台のカーボンシャフトとしてはやや重量感がありますが、それは独自のベンドプロファイルによるものです。Newton のテストによれば「重さの感覚」は人間のスイングメカニズムにおいて “スピードと安定性を高める” ことにつながるそうです。

トルクは高めですが、打った感触は非常に安定しています。「しなる」というよりは、スイング中ずっと「均一なしなり」を感じることができるシャフトです。



パフォーマンス

Newton Motion のパフォーマンスは実証済みです。コースでもシミュレーターでも、まず「見た目の初速と直進性」に驚かされました。打ち出しは中〜高弾道ですが、スピン量が抑えられており、フラットな弾道で飛んでいきます。

放物線のようなアーチ状の軌道を描きつつ、上昇・下降のパターンも非常に安定。しっかりとキャリーを稼ぎながらも、ランも出るという理想的な弾道を実現しています。コースではドライバーに苦戦していましたが、Newton Motion を使ったラウンドは素晴らしいものでした。調子が良いときは「楽に真っすぐ飛ぶ」感覚を味わえました。



まとめ

Newton Motion Shaft は、60,500円(税込)で販売中。お手頃な価格設定ではありませんが、市場に出回る多くのアフターマーケットシャフトと比べても、非常に高いコストパフォーマンスです。

もう一つ魅力的なのが、「すぐに使える状態で届く」こと。購入時にドライバーヘッド用のスリーブとグリップを装着してくれるため、自分で取り付ける手間や工賃、待ち時間が不要。届いたらそのままコースに持っていけます。この高いパフォーマンスと利便性により、純正シャフトやそのアップグレード品を選ぶよりも、“物理学に基づく”Newton Motion Shaft の選択を検討する価値は大いにあると言えるでしょう。

詳しくは:ニュートンゴルフジャパン公式サイトへ

 

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